近代文学を代表する文豪・本居梅次を祖父に持ち、自らも大学生のときに鮮烈デビューを飾った作家・本居鶴松。出自の話題性もあって鶴松のデビュー作は大ヒットとなり、作家としての地位を確固たるものとする。しかし、祖父も受賞した文学賞にノミネートされるも受賞を逃すことを二度、三度と繰り返し、やがてスランプに。そんな鶴松の元へ、「親戚の高校生が大学に合格したから家に居候させてやれ」という母からの連絡が届く。母に頭が上がらない鶴松は、書生として雑用をすることを条件に居候の青年・大江知久を受け入れることに。やって来た知久は、鶴松の行き過ぎた懐古主義に戸惑いながらも器用に七輪を使いこなし、多彩な料理で鶴松の胃袋を掴む。そのまま、鶴松やその周辺人物たちとの生活に自然と溶け込んでいき……。
本居鶴松
皆木 綴
大江知久
佐久間 咲也
楠リュシアン
シトロン
高杉
卯木 千景
国重隆祥
碓氷 真澄
渋川
茅ヶ崎 至