戦争で東西に分断されてから久しい『日の国』。互いの国を探り合うスパイが闇で暗躍する中、通常の警察機関とは別に独立した特務警察――通称・特警が治安維持のために目を光らせていた。特務警察学校の厳しい訓練を潜り抜けたエリートが集まる特務警察作戦実行部2課。その朝は――麻雀牌を混ぜる音で始まる。そんなのんびりとしたいつもの朝の風景に、突然の乱入者が現れる。真新しい制服をまとった新人捜査官・カツラギ。緊張の面持ちで声高らかに挨拶するカツラギだが、上司であるモノノベを筆頭としたチームの緩い空気に配属初日から唖然としてしまう。エリート集団と評される特警2課は、思想犯はお茶菓子程度で見逃され、スパイも野放し。巷で拷問と恐れられている尋問は茶飲み話に終始していたのだった。スパイ映画と現実は違う、東西はもはや緊張感のないなあなあの関係だとスマホゲームにいそしみながら諭すモノノベに、カツラギは不満を募らせていく。煮え切らない日々を送っていたある日、大規模なテロ事件が発生して……。
モノノベ
シトロン
カツラギ
佐久間 咲也
フジワラ
茅ヶ崎 至
タイラ
卯木 千景
スワ
皆木 綴
ハセベ
碓氷 真澄